ひとこと

当院の大腸内視鏡検査・今と昔

昔、当院では
1)麻酔は使わない
2)ポリープがあっても生検のみ行い、組織を確認の上で必要なら後日切除する
という方針でしたが
今は、
1)痛ければ麻酔を使う
2)ポリープはとる必要があると判断したらその場で切除する
に変わりました。

変化の理由
1)麻酔はしない方が安全であることは確かだが、深い麻酔は不要で危険度は低いので患者さんの希望に沿うことにした
2)ポリープには大きくなっていくと癌化する腺腫と、自然に消えていくことの多い非腺腫があります。その判断は、内視鏡の進歩により目で見ただけでもある程度分かるようになってきました。
後日に改めて内視鏡をするのは患者さんにとって二度手間だし、その場で切除を希望する人が殆どなので、近頃はその様にしています。実際、切除後に病理組織を確認していますが、目で見た判断と異なることはまずありません。

現実重視
かっては過度に安全性、診断の正確さにこだわっていましたが、近頃は自分の信念に固執しなくなってきたようです。  よい傾向です。