肛門に入って直ぐの所にある肛門腺の感染症です。はじめは、肛門周囲膿瘍と言って、肛門の近くに膿がたまり、腫れて痛くなります。時に熱もでます。それが自然に破れたり、病院で切開して膿を出して、いったん治まります。そして痔瘻ができあがります。しかし病気の元となった肛門腺(原発巣)を取ってしまわなければいつか再発すると考えてください。再発が1か月後か、はたまた10年後か。急いで原発巣を取る手術をしなければならないわけではありませんが、私は原則として手術をしています。痔瘻の出来た位置によって、手術の仕方がいろいろあります。