耳鼻咽喉科とは

耳鼻咽喉科とは

耳、鼻・副鼻腔、口腔、咽頭、喉頭、唾液腺・甲状腺などの頭頚部領域の病気について適切な診療を行い、必要に応じて入院施設のある病院や他の診療科との相談を行います。

 

耳は、耳の穴から鼓膜までの外耳、伝わってきた音を鼓膜から耳小骨を介して内耳へ伝える中耳、音を神経の信号に変換する蝸牛と三半規管や耳石器からなる平衡器官がある内耳に分かれています。

音の聞こえにくさはどの部位が障害されているかによって異なり、外耳・中耳の障害によって音が小さく聞こえる難聴が伝音難聴です。蝸牛が障害されるものが内耳性難聴です。内耳より奥の聴力に関係する神経が原因となる後迷路性難聴は、音がきこえるけれども言葉が聞き取れないという特徴があります。

耳鼻咽喉科では難聴、中耳炎、外耳炎、めまいなどの疾患を扱います。

また顔面の表情を作る筋肉を動かす顔面神経は脳から耳の骨の中を通り顔の筋肉へ分布します。顔面神経の障害も主に耳鼻咽喉科で治療します。

鼻腔は鼻中隔で左右に分かれ外壁には鼻甲介というひだがあります。鼻腔周囲に副鼻腔という空洞があり鼻腔と交通しています。鼻腔の粘膜は吸い込んだ空気に湿気と温度を与えて下気道を保護し、鼻腔の上方にはにおいのセンサーとなる嗅粘膜があります。

鼻腔や副鼻腔の病気には、副鼻腔炎などの炎症、花粉症などのアレルギー性鼻炎、腫瘍などがあります。

 

咽喉頭

呼吸、嚥下、発声などの働きをしています。

咽頭は上中下に分かれ上咽頭は鼻呼吸の通り道であり、中・下咽頭は呼吸と食べものの通り道の一部になります。上咽頭にはアデノイドという扁桃組織があり、幼少時には肥大し鼻閉の原因となります。口蓋垂の横に口蓋扁桃があります。咽頭炎、急性扁桃炎などの炎症性疾患や腫瘍などがあります。

喉頭は食べ物の通り道と呼吸の通り道の仕分けをしています。喉頭は気管の入り口に存在し喉頭蓋や声帯があり、呼吸時は開き、嚥下時には閉じて喉頭や気管に食物が入らないようになっています。また声帯は適度な強さで閉じて吐く息によって振動しながら声を出します。喉頭炎や急性喉頭蓋炎などの炎症疾患、声帯ポリープ、腫瘍性病変などがあります。

睡眠時無呼吸症候群

一晩のうちに何度も呼吸がとまる睡眠時無呼吸症候群は、日中の強い眠気や集中力低下をきたし、高血圧や心不全といった心血管系の疾患を引き起こすことがあるとされています。多くはのどが塞がって起こる閉塞性睡眠時無呼吸です。顎やのどの形状、肥満が主な原因となります。診断には専用の機器を用いた睡眠検査を行います。

治療法はCPAPという医療機器やマウスピースを装着する方法と、のどを広げる外科手術があります。

小児でも睡眠時無呼吸が起こり、成長障害、注意散漫や学習能力の低下などを引き起こす場合があります。アデノイドや口蓋扁桃肥大が原因となることが多く、手術による改善が見込まれます。

初めての方も、安心してご相談ください

初めての診察では、症状や疾患について詳しくお聞きし、必要に応じて検査や検査を行うことがあります。患者さんの質問や不安にも応じながら、適切な治療法やアドバイスを提供します。耳鼻咽喉科医師は、耳、鼻、喉に関連する健康問題に対処し、患者の健康と快適さをサポートする役割を果たします。どんな質問があるか、お気軽にお聞かせください。

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